音楽ひとりごと

カッサ・オーバーオールのバンドに、久々にぶっ飛ばされた夜

カッサ・オーバーオール Kassa Overall(2023.10.19渋谷 wwwx)。 アルバム『ANIMALS』の実験的な音づくりに惹かれて、これは絶対に見なくては! と駆けつけたライブですが、その予想はいい意味で裏切られました。むしろKassaを含むミュージシャン4人の底知…

2018年も暮れゆく 〜ベストアルバム16枚〜

相変わらず時たま更新のブログですが、この「はてなダイアリー」のサービスが近々「はてなブログ」に統合されると先週知り(苦笑)、ちょっと慌てているアカザル店主です。 さて、年々豊作になる一方の新譜ですが、今年も悩みました。世界の音楽情報誌「ラテ…

JTNC 5を読む、今のアメリカを知る。

シンコーミュージック・ムック『Jazz The New Chapter 5』(JTNC5)を読み終えた……いつもながらの満腹感である。しかし、加齢のせいか、老眼のせいか、本を一気に読むことがなかなかできない昨今、通読するのに予想以上の日数を費やしてしまった……。それは通…

2017ベストアルバム

2018年が来ました。皆様新年明けましておめでとうございます。 相変わらずの気ままな更新を続けておりますが、本年もよろしくお願いいたします。さて、去る2017年は例年にもまして豊作の年でした。10枚に収めることがほぼ不可能になってきましたので、ベスト…

私がJazz The New Chapterを読む理由

(先日ライブに感動したカート・ローゼンウィンケルとカイピ・バンドのインタビューも載っている『Jazz The New Chapter 4』(シンコー・ミュージックMOOK)。2回読み終わったこのタイミングで、考えたことや、シリーズの愛読者としての気持ちをまとめてみま…

4月にもなって、2016年ベストを亀アップ

2017年も4ヶ月過ぎましたが、2016年のベスト上げます(12月にTwitterには上げていたものですがブログに上げ忘れていました。時間の感覚までラテン系ですみません。亀すぎ……)。まずは新譜ベストです。 20枚選ばせてもらえれば、このあたりも入りました…… 旧…

KURT ROSENWINKEL'S CAIPI BANDライブに感じた「浮遊感」

なんということでしょう…何年ぶりかのライブ感想ブログアップです(面目ない 笑)。 2017年4月16日(日) KURT ROSENWINKEL'S CAIPI BAND at Motion Blue Yokohama (1st stage)Member: Kurt Rosenwinkel (g. vo.) Pedro Martins (g. key. vo.) Olivia Trum…

2015年は豊作でした!個人的年間ベストアルバム

年一度の更新の季節がやってまいりました(苦笑)。 今年2015年は本当に素晴らしい新譜が多く、これ以外にもロバート・グラスパー、カマシ・ワシントンやケンドリック・ラマーをはじめ、話題作も続々出た年でした。しかしながら、ここではあくまでも個人的に…

そして2014年も暮れゆく 〜音楽部門年間ベスト10+α〜

今年も恒例、個人的2014年ベストのご紹介を。(このブログはこの発表のためにある感じになってまいりました…)■新譜Music部門 20141 Lost Memory Theatre act2 / Jun Miyake 2013年のLost Memory Theatre act1の続編ですが、2年連続で個人的ベスト1。聴くた…

真夏のJAZZ教室にふらっと寄ってみました

今日は野毛のジャズ喫茶ちぐさに行き、高校生を対象とした「真夏のJAZZ教室」というイベントの後編、柳樂光隆さんの「2000年代以降のジャズについて」を拝聴した。Kris Bowersがジャズピアノの通史を実演する映像の紹介を皮切りに、現代のジャズ演奏家が歴史…

生で聴いた『Live Today』は、けっこうガツンと来たのであった(デリック・ホッジ at ブルーノート東京)

昨夜はデリック・ホッジ(Derrick Hodge)のブルーノート東京2ndステージを見たので、感想を少し。デリック・ホッジはロバート・グラスパー・エクスペリメント(Robert Glasper Experiment)のメンバーであり、マックスウェルやジル・スコット等の作品を支え…

2013年の暮れに今年のアルバム私的ベストなどを

皆さん、2013年が暮れようとしております。えー…今年のブログ更新は初めてです(恥)。もう今年もあと5時間です(笑)。Twitterにかまけてばかりの私をお許しください。 来年はボチボチこちらに復帰します。さて、恒例の私的ベストアルバム。2012年はEsperan…

もう12月。ということで今年のアルバム私的ベスト10などを

バタバタと時は過ぎ、気づけば今年もあと1ヵ月をきりました。引っ越し段ボールはまだ一部屋を独占し、住所変更のお知らせも滞るなか、年末進行の仕事に追われ、なんとなくこのまま年を越してしまわないように音楽を楽しむ時間を作っていかねばと思っておりま…

50歳になったカセットテープ(…同期か…)

カセットテープが生まれて50年経ったのだという。Twitter上でも、カセットテープの想い出を語り合うスレッドができていて、自分でもあれこれカセットテープのことを考えてみたけれども、そういえば頭出しの機能に初めて触れた時に感動したことをふと思い出し…

本場のブラジルギターはノリが違うのであった

1月14日、映画『哀しき獣(原題:黄海)』を新宿で観たあと(これ、アクションものの傑作です!)、ジョアン・リラ(João Lyra)氏をゲストに迎えてのギターワークショップ(基礎編)が恵比寿であるというので行ってきました。ジョアン・リラさんはブラジル…

11月の音楽イベント2つ 〜違いのわかるリスナーになろう〜

もう12月、ということでいろいろあった2011年もラストスパート。しかし純喫茶アカザルは店主が近ごろ「SNS寄り合い」に通いっぱなしで不定期開店という体たらく(笑)。11月にもいろいろと課外活動に励んでいたのですが、ここでは2つの音楽関連のイベントに…

ブラジル映画祭など、最近見たモノをつらつらと

秋ですなあ。皆さんいかがお過ごしですか。私、10月の後半はこんな感じで過ごしておりました(私生活は充実:笑)。↓10月16日 ブラジル映画祭(渋谷ユーロスペース)。『MPB1967』『ノエル・ホーザ〜リオの詩人』を観る。 ■『MPB1967』(原題:Uma Noite em …

1973年音楽の旅〜ケペル木村のブラジル音楽幻祭夜話 Vol.4 @mal di mare

ちょっと前の話になりますが、8月19日(金)は例によって週末の「音楽旅行」に神宮前へ。会場はいつものmal di mareさん、ブラジルの料理やお酒も楽しめるちょっとした隠れ家的なお店です(マルディマーレ:東京都渋谷区神宮前3-27-23 Uビル2F ランチもあり…

豪雨の夜、90年代以降のミルトンを考える 〜ミルトン・ナシメントを極める Vol.2 完結編@国立No Trunks〜

8月7日(日)は「ミルトン・ナシメントを極める Vol. 2 完結編@国立No Trunks」。会場である国立駅前のジャズハウスNO TRUNKSへは横浜からクルマで向かったのだが、国立の街に入ったとたんにいわゆるゲリラ雷雨に見舞われビックリ。駐車場から歩いている間に…

1ヵ月以上のご無沙汰でございました。〜痛恨、ジョビンとのニアミス話ほか〜

えー、1ヵ月以上更新が滞り、アカザル店主はどうしているのかというお声もちらほら聞こえてまいりました。ごめんなさい、じつは6月に入って夏風邪をひいて弱っていたところに、さらに浮き世の仕事が6月の終わりからまさに急転直下まとめて動き出しまして、そ…

愛すべき天才、エルメート・パスコアールをまとめ聴き 〜ケペル木村のブラジル音楽幻祭夜話Vol.2@mai di mare

6/17(金)の夜は、ケペル木村さんのブラジル音楽幻祭夜話VOL.2(会場:神宮前のmal di mare)。今回はブラジルの奇才、エルメート・パスコアール(Hermeto Pascoal)の特集。この6月22日に75回目の誕生日を迎えるエルメート翁は、フルート、ピアノやアコーデ…

「″裏″ミルトン・ナシメントを極める」(6/11)に行った

前回4月21日に行われた「ミルトン・ナシメントを極めるfeatケペル木村@国立」(記事はこちら→http://d.hatena.ne.jp/akazaru09/20110426/p1)のまさに裏バージョン「″裏″ミルトン・ナシメントを極める」に行ってきた。 6月11日(土)、場所は″表″と同じく国…

神宮前でブラジル音楽を旅した夜 〜ケペル木村のブラジル音楽幻祭夜話Vol.1 @mal di mare〜

久しぶりに風邪をひき、ただでさえ滞りがちな更新もさらに遅れ…。 と、毎度の言い訳はさておき、連休中の南阿佐ヶ谷でのイベントに引き続いてミルトン・ナシメント関連のお勉強。5月20日、ケペル木村さん(有限会社中南米音楽代表)のお話を聴きに、渋谷区神…

阪神、借金3で交流戦へ。そして近況報告

阪神やっと勝った。メッセンジャー-榎田-小林宏-藤川のリレー。あれはほぼ一週前の土曜、5/7の横浜ベイスターズ戦もメッセンジャーの先発で途中まで勝っていた。新人の榎田投手もバッチリ抑えて小林宏に交代し、試合開始前から降り続いていた雨も上がり「今…

日本の旅とTAROと青葉とカタン

さて連休も中盤。今日もじつは音楽関連のイベントに行ってきたのですが、それはまた改めてご報告しましょう。ということで連休前に企画展、4月30日には昼間に岡本太郎展へ、そして夜にはライブを見に行ったので簡単にメモをば。■日本のデザイン2011 Re: SCOV…

長文御免「ミルトン・ナシメントを極めるfeatケペル木村@国立」(4/21)に行った

近頃、私のなかで南米音楽がきている。けっこうきている。それもMPB(ムジカ・ポプラール・ブラジレイラ)と呼ばれる60年代以降にロックなどの影響を受けたブラジルのポピュラーミュージックのジャンルにである。たしかにこれまでもDjavan、Joao Bosco、Gal …

テナー・サックスがつなぐ、記憶。

私にはパリ在住の友人がいるのですが、その知人であるジャズ・ピアニストの村山浩さんが最近マーティン・ヤコブセンというテナー・サックス奏者のグループに参加していると聞きました。で、ちょっと調べてみると、このマーティン・ヤコブセン(発音はジェイ…

エスペランサ・スポルディングのライブを観た

ベーシストでボーカリスト、コンポーザーでもあるエスペランサ・スポルディングのライブを18日(セカンドステージ)、ブルーノート東京で観た。たまたま申し込んだ某招待企画に当たったのだが(ラッキー!)、グラミー賞の最優秀新人賞をとったせいか、ファ…

ツボにきた!ギターサウンド

最近は、家帰って落ち着いてPCの前に座ったころにはすでにこんな時間(2時)…ということでついつい短文でOKのTwitterに走ってしまいがちな私だが、まずはご報告。前回の記事でクルマの我が家的仕分けを検討していたものの、引っ越しの具体的な計画もない今、…

Simply Red東京国際フォーラム公演を追体験(やっとできた)

以前このブログで紹介したSimply Redのフェアウェルツアー日本公演の一件(http://d.hatena.ne.jp/akazaru09/20100926/p1)、 先週ようやくその当日録音されたオフィシャルライブ音源を購入し、ダウンロードした。会場の東京国際フォーラムでは当日USBで販売さ…