『接続された身体のメランコリー 〈フェイク〉と〈喪失〉の21世紀英米文化 』を読んだ

『接続された身体のメランコリー 〈フェイク〉と〈喪失〉の21世紀英米文化 』(髙村峰生著 青土社)まずは一回目読了。ネットワーク社会に常時「接続」されることで “本来とは違う、なんかヘンなことになっている自分”に感じる気持ち悪さ、抑うつ的な感覚と…

私がJazz The New Chapterを読む理由

(先日ライブに感動したカート・ローゼンウィンケルとカイピ・バンドのインタビューも載っている『Jazz The New Chapter 4』(シンコー・ミュージックMOOK)。2回読み終わったこのタイミングで、考えたことや、シリーズの愛読者としての気持ちをまとめてみま…

もうひとつの日本文学史! 嵐山光三郎著『追悼の達人』

追悼文―そこには自ずと、故人との関係や距離感、温度がにじみ出るものだ。親しかった人、それも亡くなってすぐの場合は文章が昂ぶりがちだし、しばらく疎遠にしていた人の場合は逆によそよそしいものになったり、本来の追悼とは関係ないことを書いてしまうこ…

電車で『五重塔』。そして風評被害を吹き飛ばせ

ケータイの液晶画面とにらめっこしている人がずらりと並ぶ電車内。あれ、第三者から見ると相当にヘンな絵だ。そんなワン・オブ・ゼムに堕することを頑なに拒否し、電車内では文庫本を読み続けてきた私だったが、近頃の節電ムーブメントのなか減灯走行中の車…