考えるサル

『接続された身体のメランコリー 〈フェイク〉と〈喪失〉の21世紀英米文化 』を読んだ

『接続された身体のメランコリー 〈フェイク〉と〈喪失〉の21世紀英米文化 』(髙村峰生著 青土社)まずは一回目読了。ネットワーク社会に常時「接続」されることで “本来とは違う、なんかヘンなことになっている自分”に感じる気持ち悪さ、抑うつ的な感覚と…

笑顔の記憶

2月から当ブログもTwitter連携でしばしお茶を濁していたけれど、ソーシャル・ネットワーク・サービスもバカにできないというか、先日もFacebookで中学時代の友人から30年ぶりくらいに連絡をもらったりしてこれはこれでいいものだなと思う。久しぶりに見た友…

11月の音楽イベント2つ 〜違いのわかるリスナーになろう〜

もう12月、ということでいろいろあった2011年もラストスパート。しかし純喫茶アカザルは店主が近ごろ「SNS寄り合い」に通いっぱなしで不定期開店という体たらく(笑)。11月にもいろいろと課外活動に励んでいたのですが、ここでは2つの音楽関連のイベントに…

親戚の結婚式に思う

子どもの頃、いろんなところに連れて行ってくれた親戚のお兄ちゃんが、いまや白髪の父親として花束なんか受け取っていたり、 昔、家に遊びにきたあの可愛い3歳の女の子が、いまや留袖なんか着ちゃってすっかり落ち着いた風情でテーブルの向かいに座っていた…

そうそう、帰宅難民してて思ったこと

帰宅難民中に思ったのは、ああいう時に携帯は全然役に立たず(Docomo の災害ダイヤルは被災地優先だったようで、まったく連絡用としては使えませんでした。なにしろiモードにすらつながらない)、最強なのはTwitterと痛感。早くスマホに乗り換えようっと。 …

中央構造線を見たことある人〜

先週、火山噴火の話題を職場の地学ファンの某氏としていたときに、「そういえば数年前に中央構造線を見に行ったことがある」と言ったら激しく反応してもらったので今日はそのことをちょいと。長野県・大鹿村。関東から九州まで日本列島を縦断する大断層であ…

クルマ維持と新聞購読に関する我が家的仕分け考察

事業仕分けなど、国家予算の見直しが行われている。 わが家でも、寒風吹きすさぶ経済環境にあって月々の家計の見直しが行われる昨今である。 例えばクルマ。この、便利ではあるが1トン級のカネ食い虫。通勤に使わない場合、週に半日程度の利用のために年間ど…

年の瀬ですなあ

新年を迎えるにあたり、別なレイアウトにしてみました。それにしてもなんか右の方、空き過ぎでないか?(笑) まあ、いろいろと不行き届きはございますが、追々修正していきますのでご容赦願います。さて、今日から私も正月休みに入りました。先日発注した某…

シンセンなキモチ???

数年前の話になるが、とあるキッチンメーカーのカタログ写真の撮影の時のこと。お母さん役のモデルと子役モデルの女の子(8歳)がからむシーンで、 カメラマンA氏「じゃあ、またママとお話しいっぱいしようかー、新鮮な気持ちでね」 子役B子ちゃん「えー、シ…

故人の美点を見習い、引き継ぐという発想。 〜親友の命日に想う〜

もう昨日になってしまったが、12/6は、3年前に亡くなった親友の命日。朝から、手持ちのポータブルオーディオプレーヤーに入れた彼との録音(これがまたKISS Tribute“地獄のあがき”という色ものなのだが、まだ元気だった頃に大森のスタジオを深夜に借りて二人…

俳句にカヌーにモヒートに(近況報告3点)

■1 人生初の俳句 先々週末、お知り合いの参加している句会に誘われて行ってきた。じつは俳句を詠むなんて生涯初の試みだったのだが、近頃は新しいことをやってみようモードに入りつつある私である。あまりにも季節感というか、花鳥風月に疎すぎる自分のこと…

我々が「キャンパスライフ」に描くイメージ

その大学は、名前こそ首都圏の大学とすぐにわかるが、じつは地方大学もびっくりの立地(山の中)にある。いや、仕事で訪れた某大学の某キャンパスの話である。バスで最寄りの駅から約30分。正門の脇にコンビニが一軒あるのみで、バス通学路には純・田舎の風…

パン食の技術革新

じつは私は朝食をほとんど欠かしたことがない。貧乏学生の一人暮らしの時代を含めて、朝食を抜くことはほぼなかった。それは、食べないと腹が減るだけでなく頭に血がまわらずエンジンがかからないからだ。そして、朝は子どもの頃からずっとパン食である。パ…

通勤時にふと思う

暑い。暑いのに休日出勤などして、余計に暑い今日この頃(笑)。そういう忙しい時ほどアクシデントはあるもので、先月は利用している電車路線で2度も人身事故があり、そのたびに電車が不通になるので振り替えルートで地下鉄やバスを使って別の路線の駅まで行…

100年前の写真

モンゴメリーの愛したキャベンディッシュ・ビーチは今も当時のままなのだろう。そして、以前『100年前のロンドン』という写真集で見たリージェント・ストリートの佇まいは、今とはやや違ってはいるものの、あの曲線を描く建物そのものは100年前も今も変わら…

カチャカチャ、カチャ、パチン!

たぶん、ささくれ立っていたのだ。 浮き世のあれこれで心が若干ささくれ立っていたのだろう。そんな風に聞こえたのは、たぶん……。昼休みに入った本屋に併設された喫茶店。窓際の長いカウンター席に座り、読書をしていた私の横で何やら「カチャカチャ、カチャ…

テキストって何だ? ロジックって何だ?

はあ〜、日曜だというのに自宅に仕事持ち帰り。でも、ようやく終わったので、最近読んだ本のことをちょっと。小島信夫『残光』(新潮文庫) この作家の本を読んだことはなかったが、豊崎由美氏が「ゼロ年代の30冊」に選んでいたので手を出した。文庫本の裏表…

ロフトプラスワン

5日(土)は新宿のロフトプラスワンにトークイベントを観に行った。作家の平山夢明氏、町山智浩氏、ガース柳下毅一郎氏、デザイナーの高橋ヨシキ氏に司会役の多田遠志氏という顔ぶれ。この7月に、町山・柳下両氏(ファビュラス・バーガー・ボーイズ)に加え…

親知らず四号を前にして

どうもここのところ浮き世の仕事で忙しくなっておるのだが、そんなピーク時になんで入れたんやろ一本だけ残った親知らずの抜歯予定。打ち合わせも途中で抜けて雨の中デンタルクリニックに向かう道すがら、そういえば昔に大阪の病院で下の親知らず抜いたとき…

仕分け人に思う

事業仕分けの席に臨む官僚たちの中には、「オレ、あの頃、毎週オールナイトフジ観てたよなあ…」とか、「じつはピンナップ持ってたんだよ」とかいう昔日への思いを胸に、眼前の必殺仕分け人に詰問されている人もけっこうな確率でいるのではないかと、連日のニ…

洲崎にて 

灯台を見に千葉・館山に行った。何を隠そう、うちの夫婦は灯台のプチ見学マニアである。これって自称プロ・サーファーと同じくらいの胡散臭さである。ということで先週の土曜日、クルマで東京湾アクアラインをスイスイ通って、館山に向かったのである。 洲崎…

上り東海道新幹線

ふと左の窓を見る。工場群のむこう、上空に幻のように見えるか見えないかギリギリの富士山の像。白い頭だけ。そう、あの写真に出てくる雪を抱いた頂上部分だけが雲あるいはモヤにかこまれて顔をのぞかせている。それを目を凝らして確認しようとすると、鉄橋…

ほぼ満月の夜に

例えばMarc Bolanのライブ映像を見るボクらは同時に、彼が死んだ事故現場の写真、ローバーミニの大破した写真も知っている。 ヘンな感じ。 Jimi Hendrixのライブ映像を見るボクは実際に、ジミヘンが死んだサマルカンドホテルを訪れたことがある。ジミヘンの…

祖先と親戚の数をためしに数えてみたら

まず最初に。 前述のTom's Cabinがリクエストに応え、番外編として、マッスル・ショールズサウンドを支えた「ドニー・フリッツ&ザ・デコイズ」の35年ぶりの来日ツアーを仕切ってくれるそうだ。注目。スポンサーの人たち、エライ! 9月末〜10月初 詳しくはTo…