MichaelとJB

さて、1983年のJames BrownのライブDVDを観ると、"It's A Man's Man's World"の後、客席にいたMichael Jacksonを丁重に紹介してステージに呼び寄せるシーンがある。
会場にミリタリールックにサングラスという出で立ちでいたMichaelは(一体オフなのかどうかわからん服装なのだが…)、ステージに上がってJBばりのシャープなダンスとムーンウォークをみせる。JBと抱擁したMichaelはすぐに舞台袖に引っ込んでしまうのだけれど、このほんの一瞬の共演映像には何かボクの心を熱くさせるものがある。

現在のダンス(ポップ)ミュージックの開祖と呼べる存在、それはMichaelだろう。そして、そのさらに直系の祖先がJBとボクは思っている。Michael以後、明らかに人の暮らしとダンスミュージックの関わり方が変わったし、JBはファンク発明者としてポップミュージックを変えただけでなく、音楽を超えて社会に楔を打ち込んだ人でもある。そういう意味では、この2人はMiles DavisLennon & McCartneyと並び称される20世紀の“革命者”と呼べる特別な存在だと思う。他にも音楽史的には重要な人は数多あれど、世の中までも変えるほどの影響力を発揮した人となると、どうだろう、他にあと誰がいるだろう…。

26年前、この2つの巨星がステージ上で一瞬交錯するシーン…ボクたちは(あくまでもメディアを通じてだけど)、この後の両者の人生、そして最期を知っているだけになおさらこの奇蹟の瞬間の映像に胸を熱くするのだ。

偉大なるJB、Michaelに感謝の言葉を。ゲロッパ&フォー!

ファンキー・グッド・タイムズ!伝説のJBライヴ 1983 [DVD]