シンプリー・レッドの最終公演を2曲半いただきました!

しばらくご無沙汰しました。ついつい浮き世の仕事がピークにきて、連休もロケだったり、しかも遅い夏休みを明日27日からとったため、さらに自分のクビが締まりまして先週末まで忙しく過ごしておりました。
そして土曜日、やっと休みに突入!ということで前もって購入していたコンサートにまずは出かけようと、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われるSimply Redシンプリー・レッド)のフェアウェルツアーの唯一の日本公演に行ってきた。1980年代、アルバムPicture Bookから私のフェイバリットバンドだったバンドだったが、今まで一度も生で見たことがない。一時はロンドンまで見に行こうかとすら思ったほどの愛好者だったが、2000年代以降はリードヴォーカルのミック・ハックネルのソロ活動以外には特筆すべき活躍はなく、私もアルバムは買うものの以前のような熱の入れようではなくなっていたのは事実だ。そんなとき、彼らが25年のバンド活動に終止符を打ち、サヨナラワールドツアーを行うというニュースが入ってきた。たまたま聴いていたラジオに屋敷豪太氏(彼は90年代の人気絶頂期にシンプリー・レッドに参加し、ドラムを叩いていた)が出ていて、ライブの当日は自分も飛び入りするようミックから頼まれているという話をしていた。それなら見にいくか、とチケットをヨメさんの分と2枚押さえたのでありました。
そして9/25当日。朝から準備万端、チケットはテーブルの上に置き、家事をせっせと済ませ、昼すぎに近所のコメダ珈琲でブランチ、地元の横浜市の郊外から電車で都内に向かい、永田町という駅で有楽町線に乗り換え、めざす有楽町に15時半頃に着いた。コンサートは18時からなので、それまでにさまざまな用事をこなした。セブンイレブンのATMから駐車場代を払い込み、郵便局へ行き、それから明日の朝のために臨時で出ている市場で梨を買い、有楽町阪急でヨメさんのバッグを買い、自分のカバンも物色し、有楽町駅前のフルーツ屋「百果園」で名物のフルーツ串を食べて、それでも時間があるのでビックカメラでケータイをいろいろ見て、さて17時半。開演30分前ということでいよいよ国際フォーラムに向かい、まさにフォーラムの建物の南西の角まで来たところで
「!!!!!!!!!!」
私は気づいてしまった……よりによって今日のチケット(A席、2階の奥の奥だが、8000円×2枚=16000円也)を忘れてきたことを!
単眼式の望遠グラスや歩数計PASMOもちゃんと持ってきたのに、チケットがない! 机の上に置いてきたのだ!が、がーん!
国際フォーラム前の舗道で目の前真っ暗になるワシ……こんなに余裕もって買い物までしていたのに、なんで今が、30分前なのか。しばし、事態を把握しようと目をぱちくりさせていた(であろう)私に、とつぜんヨメが
「取りに帰ろ! 今から戻れば少しくらいは見られる!」と言い、二人は脱兎のごとく地下鉄入口に走り出したのである。

ここからは淡々とファクトのみを列記していこう。
有楽町17:40→永田町(非常に長いエスカレーターで有名。それを駆け下り、なんとか急行に飛び乗る)→自宅最寄りの駅18:10→タクシーに乗り自宅へ(机の上に問題のチケットあり。ピックアップ)→タクシーが来ない場合に備えバスで向かっていたヨメと合流しタクシーで渋滞を避け(うちの近所は渋滞の名所)、裏道で駅の近くまで→駅まで走る→18:33電車乗る→急行に乗り換え(この時点で二人ともヘロヘロの汗まみれ)→永田町(また長いエスカレーター本日3回目を駆け上る)→有楽町線に飛び乗る→有楽町→地下から東京国際フォーラムAホール下へ→2階分の階段を上りコンサート会場の受付へ→正面のこれまた非常に長いエスカレーターがすべて「下向き」に流れていたので、非常に長い階段を2階(実際は3階)まで上る→そこにいたアルバイトスタッフに「2階のL11扉はどっち?」と訊くと、「左奥のエスカレーターを上ってください」と言われ左奥に行くがエスカレーターは「下向き」。再度正面に戻って階段でさらに2階分上に上る→結局6階分くらいの階段を上り会場へ→係員に先導され2階席へ

2階席はガラガラだったが、スタンディングで歌い踊っている人たちも多い。曲は“Fairground” 「おお、けっこう盛り上がってるな」と思ったら、曲が終わるとメンバーたちが手を振りながら舞台袖に消えていく……「て、最後の曲かーい!」(笑) そう、我々はなんとか本編の最後の曲に間に合ったわけである。それにしてもまだ19時30分、ずいぶん短いコンサートだなとは思ったが、なんとしてもアンコールは聴きたい。手拍子をしているとミック以下、バンドが歓声に応えつつ再登場。ここで屋敷豪太氏が紹介されステージに現れる。「ミックは世界で一番仲のいいミュージシャン、そして素晴らしいボーカリスト」みたいなことを英語で言っていた。そして、屋敷氏がドラムに入り、“STARS”を演った。そして元のメンバーに戻ってもう一曲、“If You Don't Know Me By Now”ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルーノーツの名曲だ。合唱モードになったので今日のことをはき出すように目一杯の声で歌わせてもらった。19:45終演。結局聴けたのは2曲半、16000円だから1曲あたり6000円?(笑) しかし、あの全力での帰宅&カムバックがなければこの2曲半は体験できなかっただろう、ということで気を取り直した。帰りに1階のロビーで本日のライブ音源を収録したUSBが配られていたが、すでに予定数終了。しかし、オレたちこそ必要なのだが、その音源(笑)。バックステージに招待されたと思しき人々が順次ステージ裏に入っていく。中には著名なミュージシャンや女優も何人か見かけた。まあ、これも今日行ったおかげで見られたからよしとするか。
会場を出て、すっかり暗くなった舗道を歩き「2時間半ほど前、ここから始まったんだよなあ」としみじみしながら、高架下の昔から馴染みのドイツ居酒屋へ行く。ヨメさんとビールで「祝杯」をあげつつ今日の顛末を振り返り、そして聴きたかったのに聴けなかった数々の名曲を惜しんでいるうちに、やはり悔しくなって、近くのカラオケBIG ECHOシンプリー・レッドの曲を4曲立て続けに歌ったのであった。チャンチャン!

さて、そんなことでいきなりの事件があった私の遅い夏期休暇ですが、明日からは岩手に旅行に行ってきます。学生時代に仙台に住んでいたことがあるのに、東北の他の地域にはほとんど行ったことがないのでこの機会にまとめていろいろ見てくる予定です。明日は4時半に起きて東京駅に向かいます。今度はチケットやバウチャーを忘れないように真っ先にバッグに入れました(笑)。ではまた帰ってからご報告します。

この全力帰宅&カムバックの記録画像もあるので後日アップしますが、とりあえずBGMはSimply Redの名盤で
スターズピクチャー・ブック