カーリングの解説席、沸騰中

今日は知人の書家が所属している書団の展覧会が上野の美術館であり、電車乗りついで出かけた。上野公園はカンザクラが可愛らしいピンクの花を咲かせていました。冬咲きの種とはいえ、上野に桜が青空バックで見られるとなんとなく春めいた気分になります。公園ではおじさんたちのカラオケ会も催されていて、上野公園いいなあ。ちょっと今週は体調のせいで酒が呑めないのがとても残念であります(あ、腰痛は日に日に良くなっておりますのでご心配なく)。

さて、熱戦が続くバンクーバーオリンピックだが、女子のカーリングがいい。トリノも良かったが今回のチームは格段に良い。とくにイギリス戦は素人眼にみてもスーパーショットの応酬で目が離せない熱戦だった。このカーリング、選手たちもすごいが、解説者の小林宏氏もすごい。こんな熱い解説ひさびさに聞いたわい! この小林氏、日本の視聴者にカーリングを知ってもらおうという気持ちが熱く、日本だけでなくイギリスチームのナイスプレーもきちんと評価して、どこがすごいのか素人にもわかるカタチで丁寧に解説してくれる。そしてフェアプレー精神を語る一方で、トリノのカナダ戦に惜敗したときなどは思わず声をつまらせるなど入れ込み具合がとにかく熱いのだ。バンクーバーのイギリス戦でも、「これは、日本カーリング史上に残るベストゲームですよおおお! よしっ、来い! いいぞ、YES! YES! YES! 半分だけ掛けろよー、よっし、よし、よおーーーーっしー! YES! YES! ナアーイスショーッ!」と、我を忘れて雄叫びを上げたあげく、小さくゲホゲホとむせている音がマイクに入っていたほど(笑)。とにかく熱い。うん、まさに我々お茶の間(古いな)の観客もまるでバンクーバーのアイスリンクの実況席と一体になったかのよう。心底からの叫びが聞こえるかのようなこの解説ぶりは、長野のモーグル決勝での三浦豪○氏の「タエ、やったー!」の絶叫、そして1990年有馬記念ゴール前の直線において、日本中がオグリキャップの奇跡の追い込みに涙している時ひとり解説席で「ライアン、ライアン!」とメジロライアンに個人的声援を送っていた故・大川慶○郎氏のつぶやきとともに、永く語り継がれるであろう(笑)。それにしても、冬季五輪に似つかわしくない赤道級の熱帯解説の小林さん、どんなお方なのだろう? カーリングはまだ試合があるので解説がまた楽しみだ。

YouTubeを見たら、どうやら世間でも話題のようでNHKではこんな特集が……