ヌデさん in 横浜

横浜国際女子マラソンを見に関内まで行った。あの東京国際女子がなくなって、今年からは横浜で開催されるらしい。じつは個人的にケニアキャサリン・ヌデレバ選手のファンでしてね、あたしゃ。女子マラソンのマニアでも何でもないのだが、いつだったかオリンピックか世界陸上を何気にテレビで見ていて、日本の選手よりもヨーロッパの有力選手よりも、あのお方に私の視線は釘付けになったわけですよ。オシャレなフォルムにまとめ上げた髪、表情をスタイリッシュなサングラスで隠してスナイパーのように後方から先頭選手をつけ狙うあのクールなお姿! めちゃカッコいい! …オレだけかな、こんな感想を持つの(笑)。というわけで今回「ヌデさん」見たさに急遽出かけたのである。
しかし……クルマの渋滞はさほどでもなかったのだが、出かけるのが遅すぎて横浜の会場周辺に着いたのが13時(レースは12時スタート。さらに、昼飯など食ってさらに遅れてしまった:笑)。しかも同じルート(山下公園〜みなとみらい〜横浜駅方面〜馬車道〜山手トンネル〜本牧山下公園)を3周まわるため、先頭集団がいったいいつどの場所を通るのか非常に読みづらい! とりあえず関内からゴールの山下公園に向かおうと歩き始めたが、念のため携帯の公式サイトで先頭集団の位置を確かめると、すでに38km地点を過ぎて本牧からゴールに向かっている様子。今からゴールまで我々が走っていってもトップランナーたちは先にゴールする(笑)。そしてヌデさんのゴールは見られない(涙)。ということで横浜公演の先まで行ったところで泣く泣く引き返して、横浜スタジアムと市役所の間のクランク地点で後続ランナーたちの走りを見物することにした。
普段なら多数のクルマが行き交う交差点だが、いまは交通規制されクルマは一車線だけ。残りの広々とした車道を断続的に何人ものランナーたちが懸命の表情で走り抜けていく。なかなか非日常的な風景だ。 沿道からは関係者や同僚たちからの声援。旗を振る人、拍手する人……。まあなんというか女子マラソンは華やぎがある。辛そうなランナーにはこんな私でも「がんばって!」と言いたくなる。これが男子なら「情けないやっちゃな……死ぬ気で走らんかいワレ!」と無責任なヤジを飛ばしかねないところだが、どういうわけか女性ランナーには沿道の野次馬たちも優しくなる。
なんにせよ、横浜で行われるマラソン、なかなかいい。やはり横浜は東京とはちがうローカル色があって、街の祝祭感が盛り上がる(Y150より確実に楽しい!笑)。残念ながらヌデレバ選手は見られなかったが、来年はもう少し事前に調べてトップ選手たちの熱戦をベストポイントで見られるように準備したいと思った。