本は通勤と昼休みの必需品

リービ英雄車谷長吉平山夢明をたて続けに読んだ。作風もジャンルも人種も違うけど(笑)、どの人も「作家」やね。真剣に自分と勝負してはる。感心した。

小説3連チャンが終わったので、また読みかけだった田中克彦さんの『法廷にたつ言語』(岩波現代文庫)にカムバック。ことばに対する緻密な考察が多くのことを教えてくれる名著。ただし、その考察が緻密すぎて続けて読むにはちょいと精神力が要る。ここのところ浮き世の仕事がつまってきて弱り気味のボクには、「息継ぎ」がときどき必要になるのである。

ということで、疲れたときの保険にと『ピーター・バラカンのわが青春のサウンドトラック Once Upon A Time In England...』(レコードコレクターズ増刊)を持って通勤した。レコ・コレ連載中にもいくつかの原稿は読んだが、こうしてあらためて一冊の本として読み返すと60年代ロンドンのミュージック・シーンの息吹というかナマの体温を感じられる素敵なクロニクルだと感じる。マーキー・クラブにThe Yardbirdsを見に行き、開場前にJeff Beckサウンドチェックしている姿に出くわした話や、Fairport Conventionのドラマーが高校の先輩だった話、Jimi Hendrixの初期ライブをまさにExperienceした時の話など、垂涎もののネタ満載。巻頭に載っているコンサートパンフレットやチケット半券の写真、そこに載っている出演バンドやアーティストのラインアップが信じられないようなメンツなのだ。それを眺めているだけでもワクワクしてくるんだなこれが。例えば1967年6月4日、ロンドンSaville Theatre(ロンドン行ったときに前を通ったぞ!)のライブはというと…
Denny Laine with his electric string band, Procol Harum, The Chiffons, Jimi Hendrix Experience

また同じくSaville Theatreの7月2日は、
Jimmy Powel and The Dimensions, John Mayall's Bluesbreakers, The Jeff Beck Group, Cream (Peter GreenとJeff BeckEric Claptonそろい踏み!)

1970年に入るけど、1970年6月25日-28日のBATH FESTIVALはもっと豪華(BATHも行ったことあるけどいい温泉地!)

まず土曜日
Maynard ferguson, Joe Jammer, Keef Hartley Band, Fairport Convention, Colosseum, Johnny Winter, It's a Beautiful Day, Steppenwolf, John Mayall, Canned Heat, Pink Floyd
うーむ、クラクラする。次の日曜もすごい。
Hot Tuna, Flock, Santana, Country Joe, Dr. John, Byrds, Moody Blues, Frank Zappa and The Mother of Invention, Led Zeppelin, Jefferson Airplane
しかも、進行MCはJohn Peel!


タイムマシンで若き日のバラカン氏になって数々の伝説のライブを観られたらいいのだが…。

星条旗の聞こえない部屋 (講談社文芸文庫)阿呆者独白するユニバーサル横メルカトルピーター・バラカンのわが青春のサウンドトラック