阪神内野コンバートの謎
阪神タイガース、今年は4位を狙える5位あたりを蠢き、かつての暗黒時代を彷彿とさせる戦いぶりである。うむ、ながらく忘れかけていたこの感じ、けっして嫌いではないぞ(笑)。
それにしてもなぜ今シーズン当初、真弓監督は送球に難のある新井をわざわざファーストからサードに戻し、関本を慣れないファーストにしたのか(今はセカンド。ファーストはブラゼル)。日本球界屈指の守備力を誇り、打撃も昨シーズン終盤徐々に開花しつつあったバルディリスをサードから外して、なぜこれまた不慣れな外野にまわしたのか?
これ思うに、遠からぬ将来のアニキ金本ファーストコンバートを見越しての布陣なのではなかろうか。勝負強い打撃は文句のつけようがないが、はっきり言ってレフトの守備は…とくに肩がキツイ。連続フルイニング出場という大記録を考えたとき、レフト以外で先発出場できるポジションはファースト。そう、アニキ金本のファーストは十分にありえる選択肢だ。うーむ、来年あたりはどうなるか見ものである。
しかし、それにしても、この内野コンバートのみならず現在の阪神の守備陣は不安だらけだ。僅差のゲームを前半戦はよく落としていたが、巨人あたりと比べると内外野の守備力の差がゲームを分けている印象だ(ラミレス除く:笑)。はあ〜昔の外野は良かったなあ。レフト吉竹、センター北村、ライト真弓。あるいは、八木、新庄という時代もあった。俊足・強肩の外野が揃っていてワクワクしたものだ。北村などはランナー二塁のケースでセンター前に打球が来たりすると、テレビの画面越しにも“殺意”に満ち満ちていて「うひひひひー! オレの見せ場が来たああ!」という変態的雄叫びが聞こえてきそうだった。守備率、本塁刺殺率も非常に高かった。ああいう専門職の外野手、また現れないものか。
ということで野球の醍醐味は外野守備と三塁打! と宣言して本日はクローズ。